山梨県北杜市・小淵沢にある大滝神社。その境内には、木をくり抜いた樋から水が流れ落ちる「大滝湧水」があります。
僕が訪れた当時は、この場所の水を使ってコーヒーを淹れました。リトルカブを停めて、木立の中へ。水が流れていて、神社があって、そこで一杯淹れる。それだけなのに、「今日は来てよかったな」と思える時間でした。
大げさな目的がなくてもいい。少し走って、気になった場所で止まって、コーヒーを飲む。こういう小さな寄り道が、あとになって妙に残ったりします。
現在も大滝湧水は北杜市や観光協会で独立した観光スポットとして案内されています。一方、北杜市の「八ヶ岳南麓高原湧水群」の公式ページには、湧水群全体について「農業用水なので生水での飲用には適しません」という注意書きがあります。大滝湧水だけを個別に「飲用可」とする現在の公式表記は確認できなかったため、この記事では当時の体験を残しつつ、現在の利用は現地の掲示や管理者の案内を優先する形で紹介します。

大滝神社と大滝湧水|名水百選に選ばれた水の景色
大滝神社は、山梨県北杜市小淵沢町上笹尾にあります。境内の大滝湧水は、三分一湧水などとともに「八ヶ岳南麓高原湧水群」として1985年に環境省の名水百選に選定されました。
北杜市の案内では、大滝湧水は年間を通して水温がおよそ12℃、日量約22,000トンとされています。古くから地域の生活や農業を支えてきた水で、周辺は公園として整備され、春の新緑や秋の紅葉も楽しめる場所です。
公式情報:北杜市「日本一の名水の里 北杜市の名水百選」/環境省「名水百選・八ヶ岳南麓高原湧水群」

当時、湧水で淹れたコーヒーが印象に残った理由
この日に感じたのは、単純に「水が違えば必ずコーヒーがおいしくなる」という話ではありません。冷たい水が流れる音、木々の空気、外で道具を広げる時間。その全部を含めて、いつものコーヒーとは違う一杯になりました。
当時の僕は、口当たりがまろやかに感じました。ただ、豆、焙煎、抽出条件、水の成分、飲む場所など多くの要素が味に影響します。ここでは「大滝湧水だから必ずこの味になる」とは断定しません。

湧水は「使うもの」でもあり、「守られてきたもの」でもある
大滝湧水は観光のためだけにある水ではありません。地域の生活や農業を支えてきた水で、現在も地域の人たちによって守られています。
だから、訪れる側も水場を汚さない、ゴミを残さない、必要以上に水を持ち帰らないなど、その場所を大切にする意識を持ちたい。森あげ屋さんとしても、「自然を楽しむ」と「自然を大切にする」はセットで考えたいと思っています。

実際にコーヒーを淹れた日の記録
この日、僕が持っていったのはコーヒー豆、ドリッパー、カップ、湯を沸かす道具など。アウトドアでコーヒーを淹れるいつものセットです。
外で湯を沸かしている時間って、なんであんなにいいんだろう。急ぐ必要もないし、誰かに褒められることでもない。ただ自分のために一杯淹れる。それだけで、少し贅沢な時間になります。
ここで大切なのは、現在この場所で火器を使ってよいと確認できたわけではないこと。当時の体験として記録は残しますが、今訪れる場合は現地の掲示・管理者の案内を優先してください。火気利用が確認できない場合は、その場でバーナー等を使わず、安全な飲用水を持参して別の許可された場所や自宅でコーヒーを楽しむのが確実です。

当時の流れ
- 大滝神社と湧水の景色をゆっくり眺める
- コーヒー道具を準備する
- 豆を挽き、湯を沸かす
- 自然の音を聞きながら一杯を飲む
ここは少し分けて考える必要があります。北杜市の公式ページでは、大滝湧水・三分一湧水などを含む「八ヶ岳南麓高原湧水群」について、生水での飲用には適さないという注意書きがあります。一方で、大滝湧水そのものは現在も北杜市や観光協会で独立した湧水スポットとして案内され、北杜市は湧水群の水質調査も継続しています。
つまり、Web上の情報だけで「大滝湧水は今もそのまま飲める」「絶対に飲めない」のどちらかを僕から断定するのは適切ではないと思っています。コーヒーに使いたい場合は、現地の最新掲示や管理者の案内を確認し、飲用可否が明確でないときは無理に使わない。このくらいの距離感がいちばん正確です。

アクセス|小淵沢駅・小淵沢ICから向かえる湧水
北杜市の公式案内では、大滝神社は小淵沢駅から徒歩約20分、小淵沢ICから車で約15分とされています。公式ページによって所要時間表記に多少差があるため、実際に向かうときは最新の地図・道路状況も確認してください。
北杜市公式:大滝神社
大滝湧水は飲める?|現在確認できる情報を整理
2026年9月時点で確認できる公式情報を整理すると、北杜市は大滝湧水を水温約12℃・日量約22,000トンの湧水として紹介し、現在も地区の住民によって管理されているとしています。北杜市観光協会も、大滝湧水公園を現在の観光スポットとして案内しています。
一方、北杜市の「名水百選」ページでは、大滝湧水・三分一湧水などを含む「八ヶ岳南麓高原湧水群」全体について、農業用水のため生水での飲用には適さないという注意書きがあります。大滝湧水だけを個別に「飲用可」とする現在の公式Web表記は、今回確認できませんでした。
北杜市は現在も八ヶ岳南麓の湧水群について水質調査を続けており、過去には大滝湧水を含む調査も行われています。ただし、過去の検査結果だけで現在の飲用安全を判断することはできません。
- 「名水百選」は飲用可否を保証する制度ではない
- 大滝湧水は現在も北杜市・観光協会が案内する湧水スポット
- 北杜市公式では湧水群全体に生水飲用への注意書きがある
- 実際に飲用やコーヒーに使うなら、現地の掲示・管理者の最新案内を優先する
- 火器を使う場合も、その時点の現地ルールを確認する
僕自身は当時、この湧水を使ってコーヒーを淹れました。その体験は事実として残します。ただ、「昔そうしたから今も同じように使える」とは限らない。現地で飲用可否が明確に案内されていればそれに従い、判断できない場合は無理に使わない、というのが今の僕の考えです。
参考:北杜市「河川湧水等水質調査報告書」/北杜市観光協会「大滝湧水公園」

動画で残した、大滝湧水での一杯
当時の様子はYouTubeにも残しています。今のルールや飲用案内とは分けて、当時の体験記録として見てもらえたらうれしいです。
自然の中で珈琲1杯|水の景色を味わう
振り返ると、この日の良さは「名水でコーヒーを淹れた」という一点だけではありません。リトルカブで来て、水の音を聞いて、コーヒーを一杯飲んだ。特別なことをしたわけじゃないのに、その時間は今もちゃんと残っています。
たったそれだけで、少し機嫌よく帰れる。僕にとっては、こういう小さな満足がけっこう大事です。幸せって、案外こういう時間の中にあるのかもしれません。
もし今もう一度行くなら、まず現地の案内を確認すると思います。そこで飲用について明確な案内が確認できれば、そのルールに従う。確認できなければ、持参した飲用水でコーヒーを淹れ、大滝湧水そのものは景色として楽しむ。それでも十分、森あげ屋さんらしい時間です。
ほかの外コーヒーの記録は「自然の中で珈琲1杯」にまとめています。
自然を大切に。自分を大切に。森あげ屋さんでした♪


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