(Where the Sky Meets Space, I Found My Breath)
あの時見えたのは、白い観測所だった。
ゴツゴツした登山道の先、ぽつんと存在していた白い球体。まるで空と宇宙の境界線を示すように、ただそこにあった。
それまで息が切れていた。足も重かった。でもその白を見た瞬間、なんだかふっと、軽くなった気がした。
空が青すぎて、宇宙との区別がつかない。
吸い込まれそうなほどの青。
風の音と、自分の呼吸と、ザクザクと踏む足音だけ。
その場に立っていた時、ふと「心が開放された」という言葉が浮かんだ。
別に悩んでいたわけでもない。苦しかったわけでもない。

だけど、心のどこかにあった“圧”のようなものが、空に溶けたような感覚だった。
ただ、そこにいてよかったと思えた。
登山の目的地って、頂上じゃないのかもしれない。
あの「開けた空」だったり、「息が深くなった瞬間」だったり。
たまたま視界に入った“白”が、僕の“内側”を変えた気がした。
帰り道、空を何度も見上げた。
でも、同じ空はもうなかった。
写真には残せても、その空気や開放感は、その時だけのものだった。
だから、こうして書き残しておきたくなったんだ
森あげ屋さんからの一言
こんな綺麗な景色は本当に見たことがない。
天気に感謝。
森あげ屋さんでした♪
At車山
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