「リトルカブで行く!河口湖・六角堂の不思議な道」

ツーリング

リトルカブにまたがり、ふらっと走り出す午後。向かったのは河口湖に浮かぶ小さな島「六角堂」。地図で見ると湖の中にポツンと建つお堂で、まるで離れ小島。正直「行けるの?」と疑問に思っていた。

湖畔を走りながら視線を向けると、草原の奥に一本の小道が見えてきた。土の道を進むと、影が伸びる中で小さな石積みや揺れる草花が迎えてくれる。まるで冒険の入口に立ったような感覚。

やがて見えてきたのは、緑の屋根を持つ「六角堂」。小さなお堂ながら、そこには歴史の重みと不思議な存在感が漂っていた。看板には「史跡川窪寺屋敷 六角堂」とあり、古くからこの地を見守ってきたことが分かる。扉越しに中を覗く人の姿もあり、訪れる人々が足を止めて思いを寄せていた。

さらに歩を進めると、湖面に太陽が映り込み、キラキラと輝いている。ボートが打ち捨てられたように転がっていて、夕陽と相まって少しノスタルジック。静けさの中で聞こえるのは風の音と、時折通る観光客の声。忙しい日常から切り離されたような時間が流れていた。

リトルカブで走ると、観光スポットも「ただ見る場所」ではなく「旅の物語」になる。湖畔を抜け、草むらを進み、六角堂に出会うまでの道のりそのものが冒険だ。河口湖といえば富士山や遊覧船を思い浮かべがちだが、こうした小さな名所にこそ旅の深みがある。

次に訪れるときは、また違う光の中で六角堂を眺めてみたい。リトルカブと一緒に走る旅は、まだまだ続いていく。

森あげ屋さんでした♪

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