新しい登山靴を買った。
高かったけど、ずっと欲しかったラ・スポルティバの一足。
届いた日は、玄関に置いて何度も眺めてはニヤけていた。
履いてどこかへ行きたくて、うずうずするあの感覚は大人になってからはなかなか味わえない。

気づけば翌朝、早起きして近くの山へ。
大それた目標はなかった。ただ「この靴を履いて歩いてみたい」それだけだった。
道具って不思議だ。
本来は「目的のための手段」なのに、それが「動機」になることがある。
いつもなら、休みの日は「まあ今日はやめとこうかな」と言い訳してたくせに、
靴があるだけで「行きたい」になる。
この靴はきっと、僕の背中をちょっとだけ押してくれたのだ。

誰かに見せるでもなく、記録を残すでもなく、
ただ土の匂いをかいで、足を進めて、汗をかいて、ひと息つく。
山頂で靴紐を結び直していたら、
「行ってよかったな」って自然に思えていた。
いつも理由をつけて「やらない」ほうを選んでしまう僕だけど、
こんなふうに道具が背中を押してくれることもあるんだなと気づいた朝だった。

森あげ屋さんから一言
靴はワクワクしますよね!リペアー技術も学んで行きたいと思うだけです。思うだけ笑
森あげ屋さんでした♪
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