
「キャンプに行きたい!」
はしゃぐ家族の声に背中を押され、久々にファミリーキャンプへ出かけた。テントを車に積み、寝袋にクーラーボックス、必要なものを一つずつ確認しながら向かった森の中。到着してみると、涼しい風と木漏れ日が心地よく、まるで日常から解放されたような静けさに包まれた。
設営が始まると、真っ先に動き出したのは息子だった。
「ぼくがやる!」
重たいポールを持ち上げたり、ペグを打ち込んだり、少し不器用だけど、その表情には真剣さがあった。気づけば僕も手を止めて、その姿をじっと見ていた。
ふと撮った一枚の写真。
焚き火の準備をしている僕の視界のすき間から、椅子に腰かけて焚き火を見つめる息子の背中が写っていた。そこには、つい最近まで甘えていた幼い姿はもうなくて、少しずつ頼もしくなっていく成長の背中があった。

家族で過ごす時間は、忙しい日々のなかでつい後回しになってしまうこともある。でも、こうして自然のなかで一緒に過ごす時間は、きっと心に残る“何か”を育ててくれている。
キャンプはただのアウトドアじゃない。
息子にとっては冒険であり、家族にとっては絆を深める場だと、改めて気づかされた。
また来よう。
あの背中が、もっと大きくなる前に。
森あげ屋さんから一言
あっという間に大きくなるけど
大事に大事に日々挑戦。
森あげ屋さんでした。
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